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阪急箕面線の桜井駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にある「塚本歯科」。西洋文学に登場する家をモチーフにしたという同院は、まるで西洋の家のよう。院内に一歩足を踏み入れると、天井が高く開放感にあふれる空間が広がる。「地域に密着した歯科医師となることをめざしてきました」と語る塚本直樹院長。1988年の開業以来、30年以上にわたり地域に根差して診療を続けてきた。「患者に優しい治療を提供すること」をモットーに掲げ、歯科用CTやレーザー、CAD/CAMシステム、3Dプリンターなどの機器を積極的に導入。歯科技工士が常駐しているため、入れ歯の破損に即日対応することもできるという。終始穏やかな塚本院長に、この地で開業した理由や同院の診療方針、診療の際の心がけなど幅広く聞いた。

(取材日2019年3月14日)

30年以上にわたり地域に密着した歯科診療を提供する

この地で開業した理由をお聞かせください。

大阪大学に通っていた頃から箕面を気に入っていまして。結婚を機に箕面に住み始め、1988年に道向かいの場所で開業しました。その後、2003年にこの土地が売りに出されたのをきっかけに移転しました。当院の建物は、従来の歯科医院とは違う雰囲気にしたかったので、有名な西洋文学に登場する家をモチーフにして、温かみのある歯科医院にしています。天井を高くして開放的な雰囲気にし、床暖房も備えました。また、妻がアロマに関する資格を持っていて、目的に合った香りを調合してくれています。子ども連れの方も来やすいよう、全ユニットにDVDを視聴できるテレビも備えています。お子さんにタブレット端末で動画を楽しんでもらうこともできます。皆さんにリラックスして過ごしていただければ幸いです。

なぜ歯科医師をめざされたのですか?

小さい頃から手先が器用だったので、「歯科医師に向いているのでは」と言われていたんです。中学時代に塾の先生から、「この高校に進学して歯科医師をめざすのはどう」と勧められたこともあります。また、誕生日が6月4日の虫歯予防デーだったことも、歯科医師を意識するようになった理由の一つです。この仕事にやりがいを感じています。頑張って治療した結果、喜んで帰っていかれる患者さんの姿を見ると、うれしくなります。この辺りは昔ながらの住宅地ですので、開業以来、地域に密着した歯科医師となることをめざしてきました。休みの時期などに実家に帰ってきた若い方たちが、親御さんの紹介で治療を受けに来てくださることも多いです。

長年地域に密着した診療を続けてこられたのですね。

30年以上続けていると、幼児の頃治療したお子さんが立派に成長し、結婚され、子どもを連れて来院する姿を目にすることもあります。そういう姿を見ると、この地域で長く診療を行っていて良かったなと思います。地域の方々のデンタルIQも高くなっており、虫歯自体がかなり減ってきたように感じます。学校歯科医として学校検診もしていますが、虫歯の多い子は少なくなりました。当院でも定期検診による予防にも力を入れて取り組んでいます。また、この地域は昔ながらの地域でもありますので、ご高齢の方も多く、入れ歯の破損などにも速やかに対応できるよう、歯科技工士にも常駐してもらっています。患者さんが不自由な思いをしないで済むよう、その日のうちに治してあげたいからです。修理だけであれば、1時間以内でお返しできる場合も多いです。治療だけでなく、その後のケアとしてご高齢の方でも定期的にメンテナンスに来ていただいています。

各種機器を積極的に導入し、患者に優しい治療を実践

診療方針を教えていただけますか?

患者さんに優しい治療を提供することをモットーにしています。そのためには、できる限り短い時間で質の高い治療を施さなければなりません。それで、歯科用CTやレーザーなどの機器を積極的に導入するよう努めてきました。金属アレルギーの方に対して、保険内でも金属を使わないかぶせ物を製作できるよう、CAD/CAMを含む、オールセラミックシステムも導入しています。また患者さんの希望を受けて、矯正を専門とする同級生の歯科医師に週1回来てもらっています。症例にもよりますが、お子さんの場合、小さい頃から矯正を始めたほうが良いケースもあります。歯を動かすのではなく、成長の段階に合わせて顎の幅を調整していくほうが良い場合もあるからです。

3Dプリンターも導入されているそうですね。

インプラント治療を行う際に活用しています。歯科用CTで撮影した画像を基に、3Dプリンターで歯の模型を作るのです。インプラント治療においては、患者さんの顎の骨の厚みや方向などによって、インプラントを埋入できる箇所が限定されるケースもあります。事前に3Dプリンターで模型を作っておけば、歯茎を切開する前に骨の形状を立体的に把握できるため、より安全にインプラント治療を行うことができると考えています。もちろんすべての症例で使うわけではなく、難しい症例だけに限られるのですが、治療をスムーズに行う点で3Dプリンターは役に立っています。同様に、親知らずを抜歯したりする際などに、CT画像を用いることで治療の安全性を高めることにつながります。

睡眠時無呼吸症候群の治療なども行っていらっしゃいますね。

スリープスプリントとも呼ばれるマウスピースを用いて治療しています。睡眠時に装着していただくことで、いびきなどの症状が改善につながり熟睡できるようになるという効果が期待できます。また、当院では歯ぎしりや食いしばりの治療も行っています。擦り減りなどを防ぐために歯全体にかぶせるマウスピースだけではなく、上顎だけに装着する、歯ぎしりや食いしばり自体を軽減するよう癖づける装置を使用するので、歯ぎしりや食いしばりの改善が期待できます。

安全な治療を提供するため、院内感染対策なども徹底

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

多くの方は不安な気持ちで歯科医院に来られるものです。リラックスできる雰囲気づくりはもちろん、痛みの少ない治療を行うようにも心がけています。そのために、治療の前に十分時間をかけて説明する、表面麻酔を施してから麻酔を打つ、など当たり前のことを患者さんのニーズに合わせて行うよう努めています。患者さんが最もお悩みの症状をできる限り優先して治療するようにも努めています。また、経済的な負担を考え、できる限り保険診療で対応するようにもしています。お子さんの場合、まずは恐怖心をとるよう心がけています。最初は話をしたりエアーをかけたりするところから始めて、少しずつ慣れてもらうようにしています。

休日の過ごし方なども教えていただけますか?

休みの日は家族でドライブに出かけることが多いですね。娘が運転してくれ、先日は浜松まで行きました。また最近はあまりできていないのですが、絵を観たり描いたりするのも好きです。以前は油絵や水彩画も描いていましたが、今はパソコンを使ってイラストを描くことが多くなりました。実は、当院の「歯ブラシに乗った魔女」のロゴマークも、私がデザインし、受付に飾ってある人形をモチーフにしました。たくさん下書きをして、イラスト作成ソフトで仕上げました。顔のほくろや帽子で目が隠れる様子は、若い頃の妻の特徴を表しています。また、定期的にスタッフ全員で食事に出かけたりもしています。そうした機会に皆とコミュニケーションをとるよう努めています。

今後の展望と読者に向けたメッセージをお願いします。

地域密着型で続けていくためには、後継者も育てていかなければなりません。娘が2人いるのですが、下の娘が歯学部に進んでくれましたので、将来に備えて整えていかなければと思い、昨年診療室のユニットも入れ替えました。当院は、外来環と呼ばれる歯科外来診療環境体制の届け出を厚生労働省へ行うことで、器具の滅菌消毒、院内感染対策など衛生管理も徹底していますので、安心して治療を受けていだだけるのではないでしょうか。これまでさまざまな機器をいち早く導入し、安心・安全な治療を提供するよう努めてきました。お子さんからご年配の方まで幅広いニーズに対応できるよう、機器や環境を整えていますので、ぜひ安心してお越しください。

自由診療費用の目安

セラミックによる補綴/4万5千円~(税抜)
インプラント/27万円~(税抜)
矯正/48万円~(税抜)
※詳細はクリニックへお問い合わせください。

 

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